将来に向けた資産、皆さんはどのようにされていますか?
老後2000万円問題なんかも話題になりましたが、正直この辺り、どの程度確保しておけば良いのか?本当に必要なのか?なんてことは人それぞれのライフスタイルや、事情だったりするはずです。
今までは銀行や郵便局の口座に貯金が王道だったりしましたが、一部のお金は働きに出す事で、リターンを得ましょう。
今回お伝えするのは、一度設定したら、ずっとほったらかし、最も楽で簡単な資産運用方法です。
働かせるといっても、例えるならお金のミニマリスト版とでもいいましょうか。シンプルに必要なことを合理的に行う方法です。資産運用を自動的に、効率的に行いたい方にはぴったりの方法をご紹介します。
仮想通貨、株取引、不動産、過去に色々な運用を試しましたが、ほったらかしで続けられる、この方法に結局行き着きました。
それではまいりましょう!
資産運用というと、株式のイメージが強く、大きなディスプレイに一日中張り付いて、売買を行うイメージが強いかもしれません。
確かにそういった取引スタイルもありますが、普段仕事場に出ている身としては日中株式の売買をしているわけにはいきませんし、職場のトイレに籠もってこっそり取引するのも効率的ではありませんし、いつも相場の価格が気になり、仕事どころではなくなってしまいます。
また、仮想通貨、債権、不動産、あらゆる金融商品がありますが、シンプルに合理的に、ある程度の確実さをもって投資対象を選びたいことを考え、こちらの本を大いに参考にさせていただきました。
>>ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理
「ほったらかし投資術」はサラリーマンブロガーである山崎元氏、水瀬ケンイチ氏が、合理的な金融商品の選び方と投資に対しての心構えをお互いの視点から明らかにした名著で、非合理的な考えは一切含まない明快な内容となっています。
この二人は私にとって、投資の神様です。
そしてその二人の考えの源となっているのが、バートン・マルキール著の「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。この本はベースの考えは一切変えずに、毎年改定を加えています。
この2冊を読めば完璧ですが、まずは「ほったらかし投資術」を読みましょう。これで十分です。
「ウォール街のランダム・ウィーカー」は、さらに投資に興味が出たり、詳しく知りたいと思ったら読むと良いです。
水瀬氏は投資に関するブログも開設されているので、こちらもチェックしてみてください。
本を読んだら、今度は証券会社の選定です。
「申し込みの手軽さ」、「使い勝手」、「扱う商品の充実度」から、ネット証券会社を選ぶと良いでしょう。
今はどの会社を選んでも大差はないですが、SBIや楽天だと、ネットバンキングの口座との連携も良いので、ネットバンキングもあわせておこなうとよいでしょう。
続いて、購入する金融商品ですが、こちら2本の投資信託を50%:50%の割合で購入すればOKです。(合計1万円なら、5000円ずつのイメージ)
先進国株式インデックスは、日本を除く全世界の先進国の株式に投資がなされます。一方国内株式(TOPIX)は日本国内の上場企業への投資となりTOPIXという指数に連動して投資がなされます。
この二本の投資信託を買えば、世界中の先進国の株式を分散して購入することができます。これを分散効果といい、どこかの国の株式が大暴落しても他の国の株式でダメージを最小化することができるのです。
日本への投資割合が多い気がしますが、こちらは円やドルなどの通貨の変動(円安、円高)リスクをヘッジする役割を果たしており、理論上この割合で良いそうです。私も最初は気になりましたが、そこまで価格変動のインパクトはなく、気にならなくなります。
証券会社も決定し、銀行引き落としの設定もしたら、最後に定期購入の設定をします。
積立貯金をするのと同様に、毎月決まった額を積み立てて購入することをいいます。専門的用語でいうと、「ドル・コスト平均法」ということですが、定期的に小額ずつ購入するという行為は、「毎月勝手に購入してくれる」ほったらかし運用を実現するための仕組みです。
先ほどの2商品を積立額の半分ずつ購入する設定にしましょう。
ちなみに、こういう購入設定すらめんどくさい!という方には完全に自動的に全てやってくれるサービスがあります。(ロボアドバイザーといいます)
ロボアドバイザーのサービスは色々ありますが、WealthNaviにしておけば間違いはないでしょう。世界水準の投資アルゴリズムを採用し、長期での運用に適しています。(ただし、全てを自動的に実施する分、手数料が多いため受け取るリターンは若干下がる可能性があります。)
全てをセットしたら、あとはほったらかしでOKです。
積立・リターンの状況は年に1回でも確認すれば良いでしょう。この運用は20年程度の運用を想定しているので、その中での1年の状態に一喜一憂しないことが大切です。
私は初めの頃は値動きが気になり、開始半年程度は一喜一憂しておりましたが、だんだんと飽きてきて、年に1回程度状況を確認する程度で、文字通りここ数年はほったらかし状態です。それでも着実に資産は積み上がっていくのでご安心ください。
まとめると、ほったらかしの資産運用まで下記の5ステップで一通りのことが出来るようになります。(ロボアドはステップ3が不要になります)
- 本を読む
- 証券口座を開設する
- 商品を選ぶ
- 毎月その商品を購入するように定期積立を設定する
- 年に1度程度状態を確認するが基本的にほったらかしでOK
どうですか?思ったよりも簡単だと思いませんか?
大体これで、平均して年5〜8%程度の収益が期待できます。
最後に、この投資を成功させる最大のポイントがありますのでお伝えします。
どんなに、「高騰」「暴落」しようとも一喜一憂しないこと、どんなに辛くても「売る」ことをしないことです。
はじめは精神的に辛いところがあるので、その際は水瀬さんのブログで乗り切り方を紹介しているのでご参考ください。
冒頭にお伝えしましたが、お金のミニマリスト的考えのこの資産運用、最大のメリットは、投資のために、時間と思考を消費しないことだと感じています。ミニマリスト的な思考を持って、スマートに資産を増やしてみませんか?数百円の小額から始めることもできますので、まずは実際に試してみてみることをオススメします。
充実した人生を送るにはお金は切っても切れないものですが、そのお金の値動きに一喜一憂したり、少しでも資産を増やそうと多くの時間を費やすのは実にもったいない話です。私は思い切ってこの運用(ほったらかし)に切り替えて、お金のことを考えることがほぼなくなり、毎日充実した日々を送ることができました。値動きの大きい投資や投機も気になる方は、趣味やゲームと割り切って小額で楽しまれると良いでしょう。
今回は資産運用にまつわるお金の話でしたが、ミニマリスト的考えに近いお話です。あなたもこれを機に見直してみるのも良いでしょう。