50代と人生の折り返し地点を越えてくると、自分の人生をふと振り返るときがあり、「これから残りの人生。生き方を少しだけ変えてみたい」と思う人が多くいます。そんな人にぴったりの生活がミニマリスト。ミニマリストといっても、何も見るからに質素な生活を送るわけではありません。
50代となると、子供も成長して自立している家庭も多いので、夫婦で過ごす時間を多く作ることができることでしょう。いままで数十年暮らしてきた家に当然愛着はあるかと思いますが、思い切ってリノベーションをしてみてはいかがでしょうか。業者に依頼して完璧にこなすのもいいですが、どうせなら夫婦でDIYを楽しんでみるのも。最初は面倒がっていた旦那様も、工具と材料を揃えるうちにやる気になってくれるはずです。
ミニマリストは健康に気を遣い、日ごろからヘルシーな料理を摂取するのが基本。「高級フレンチでの贅沢はミニマリストの敵」と思うかもしれませんが、50代ともなると、残りの人生をどれだけ後悔なく過ごすかをより具体的に考える必要があります。ミニマリストの生活が足枷になって、自分の生活に不満を覚えては元も子もありませんね。月に1度は、これまで食べたことがないような美味しい料理に舌鼓を打つ日を設けるのもいいのではないでしょうか。
50代になると、サラリーマンの方もそれなりの役職についている代わりに、生活や金銭的にある程度ゆとりが出てくることでしょう。2か月、3か月に一度は1泊2日で旅行に出かけてみるのはいかがでしょうか。旅行以外でも何かアウトドアの趣味を見つけてみたり、夫婦で何かを共有できることを探してみると、思いのほか楽しめたりします。最近は生活がまんねりで、土日の休日も自宅で過ごしたり、スーパーで買い物をするのが日課、と言う方は、是非いつもとちょっとだけ違う日常をおくるよう努力してみてください。
まずは、今後1年間でやりたいことを簡単な計画表に落としてみてはいかがでしょうか。「フランスに旅行に行く」、「キッチンをリノベーションする」、「家を建て替える」、「趣味を持つ」など、大きな目標が生きる原動力となってくれます。ミニマリストは断捨離を行い、必要最低限で生きていく、というのが基本的なスタイルとなりますが、50代の方が突然断捨離をしても、なかなかうまくはいかないものです。それよりも、「人生を有意義に過ごすために、いつも以上にヘルシー料理を食べるようにする」、「マンネリ生活を変えたいために、キッチンをリノベーションしつつ、部屋全体を整理する」、「次の旅行でフランスに行きたいから、そのために日々の生活費を最小限に抑える」といった考え方が、50代の方がミニマリストを成功させるコツとなるでしょう。