日ごろから無駄のないシンプルな生活をおくるミニマリストですが、健康には気を付けなければなりません。食費を節約したり、時短目的でお弁当で済ませたりしがちですが、身体は資本。病気に陥ってしまっては元も子もありません。そこで、今回はミニマリストの方々に気を付けてほしい、日々の食事の注意点とポイントをご紹介します。
ミニマリストは健康管理が大切。食事に気を遣って
ミニマリストというと、どうしても偏った生活とみられがちです。そのミニマリストが病気がちだと、「やっぱり日ごろ健康な食事じゃないから」とミニマリスト全体が誤解されてしまいます。そのため、日ごろからシンプル生活をおくっているミニマリストの方々は、健康管理を大切にしてください。
少なくとも添加物や保存料が多く含まれているお弁当類を食べる習慣は避けましょう。また、食事の献立を考える場合は、1週間もしくは1か月単位でスケジュールを組むと、使命感に追われて外食やお弁当を買う機会が減ります。食事による健康管理を考える場合、重要なのは「食べ物に含まれている栄養を把握する」ことです。単に野菜を摂取するだけでは健康を維持することは困難なことは覚えておきましょう。
ミニマリストの健康は食事から。サプリメントはおすすめできない理由
ミニマリストの中には、食事はほどほどに、栄養補給はサプリメントで補っている、という方もいますが、これはご法度です。サプリメントはピンポイントで目的の栄養を摂取できるのが魅力ですが、当然のことながら一朝一夕ではいきません。例えば、カルシウムをサプリメントから摂取する場合。カルシウムのサプリを単体で飲んだとしても、体内で吸収されるのはごく僅かで、そのほとんどが尿となって体外に排出されます。カルシウムの吸収率を上げてくれるビタミンDやマグネシウムを摂取することで補うことはできますが、、マグネシウムは亜鉛サプリと同時に摂取すると、吸収率が悪くなってしまいます。
このように、カルシウムだけ補給したくとも、吸収率を高めるために、他の数種のサプリも同時に併用しなければ効果は得られません。毎月の出費もかさみますし、栄養の特性をしっかりと理解する必要があるので、ミニマリストが食事をそっちのけでサプリのみで健康を維持するのは、極めて困難なことが分かります。
ミニマリストが時短食事を考える。「魚」は缶詰が実はおすすめ
「でも毎日仕事で帰りが遅いから、自炊は少ししかできない」という場合は、魚の缶詰を買い置きしておくのがいいでしょう。缶詰というと、「栄養なくなってるんじゃないの?」という保存食のイメージがありますが、実はそんなことはありません。魚の缶詰は、魚を調理したのち、加熱殺菌して空気を抜きます。これによって細菌が繁殖しないため、何年も保存がきくのですが、魚はもちろん本物を使っていますし、焼き魚と違って骨までしっかりと食べることができます。また、缶詰に含まれているスープは、鉄が溶けだしているので大量摂取はよくありませんが、1日1~2つであれば問題なく、むしろ鉄分を摂取できるので健康的です。またスープには魚を食べる目的であるDHAやカルシウム、EPAが豊富に含まれています。特にEPAは血栓や血流の鈍化を予防してくれるので、30代からは必須の栄養となります。魚に含まれている栄養分を効率良く摂取したい場合は、このように缶詰がおすすめとなります。
運動をしない日はご飯と肉は一緒に食べない
日本の国民食とも言える「牛丼」や「とんかつ定食」、「かつ丼」。ミニマリストの中でも好きな人は多いことでしょう。しかし、これらは運動をした日のみに食べる食事としましょう。たんぱく質(肉類)と糖質(白米)を同時に摂取すると、アミノ酸の合成が促進され、筋肉強化に役立ちます。しかし、運動をしていないと間違いなくカロリーオーバーとなり、体内で燃焼しきれずに脂肪となってしまいます。ご飯を食べる際は肉類は食べない、肉類を食べるときは白米は食べない、といった工夫も大切です。
ミニマリストが食事で健康を維持する秘訣
ミニマリストが健康を維持する大きなポイントは、「栄養の効率的な摂取方法を知っているか否か」です。今後何年にもわたってミニマリストのシンプルライフを続けていきたいのであれば、食事による体調管理は必須。その時に重要となるのが、日ごろの食事が自分の身体と健康にどのような作用を及ぼしてくれているのかを知っているかどうか。是非、ミニマリストの方は、今回ご紹介したポイントを踏まえて、今一度日ごろの食事を見直してみて下さい。